『智恵子抄』は1994年、南果歩主演ドラマで知った覚えがあります。
希望に満ち溢れていた智恵子が、芸術の壁にぶつかり、統合失調の症状に追い詰められていく姿、そして病院で一心不乱にちぎり絵を作成する姿、最期にレモンを齧って光太郎に向き合う姿。どれも印象深いシーンでした。
『知恵子は東京に空が無いという』で有名な詩『あどけない話』が好きです。
私も、現在いる場所の空は、ほんとの空ではありません。
私にとっての阿多多羅山は、ここではなくてN市にあります。
N市から見たありふれた空が、私にとってのほんとの空です。
N市に帰って、ほんとの空が見たい。N市に帰りたい。