auのCMより、菜々緒さん演ずる乙姫さま。少し年を重ねた乙ちゃん。
菜々緒さんの乙ちゃんは、キリっとしつつ妖艶で美しいです。
桐谷健太さん演ずる浦島太郎イラストはこちらの記事にあげました。
前回アップした竜宮城~2009~
今回で浦島太郎系記事3連チャン。浦島太郎は、あの不完全な物語と「自分が浦島太郎だったらどうするか」と考えられるのが魅力です。
自分が浦島太郎だったら、浜での暮らしは現実、竜宮城は自己実現の理想郷。
勿論私にとっての竜宮城は、5年前まで住んでいたN市に他なりません。
竜宮城での生活は快適でした。アパートは古かったし、公私ともに色々あったけれど、独りという自由がありました。自己責任のもと、自分の時間は全て自分のもの。イラストもたくさん描きました。
そんな生活の中、いつだって心に引っかかっていたのは実家の事。常に真綿で首を絞められている様な感覚がありました。
1ヶ月に1回は実家に帰ってお泊りしなきゃいけなかったし。「実家に戻ってこないか」「結婚だけはしなさい」「あなたの為を思って」と繰り返される言葉に辟易。
両者とも譲れない部分は平行線。度々衝突し、時に泣かれもしました。
最終的に根負けをして、私は実家と言う現実に戻りました。
残念ながら玉手箱は無いし、一気に老人になって人生の終点が見えるどころか、じわじわ老いてゆく両親と自身を痛感する日々。まだまだ入口。これが現実。
先週と今週の木曜日は親の受診付き添い。片道1時間、待ち時間2時間。1時間かけて帰ったら薬局に処方箋を出しに行きます。お互いそういう年齢です。
人生は後半戦の方がしんどくて長い、と、昔の同僚に教わりました。真理ですね。
客観的に見れば、両親健在、衣食住確保済みなので幸せで贅沢な状態なんでしょう。
他人様から悪気無く「あなたは箱入り娘なのね。大切にされているのね」と言われることも多々あります。何とも言えない気持ちになりつつ受け流します。他人様の思考は変えられません。構うだけ無駄です。
現状はとても恵まれていて安定していて、心底有難いものです。
その上で、罰当たりなのを承知の上で。竜宮城の生活がどうにも忘れられず、帰りたいと思うのです。罪深い事です。