流線型の鋭角

ミッドライフクライシスど真ん中。イラストと偏った人生観をつらつらと。

『ベニスに死す』 ビョルン・アンドレセン

映画『ベニスに死す』より、ビョルン・アンドレセン演ずるタジオ少年。

 

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ビョルン・アンドレセン

ビョルン・アンドレセン氏は、世界で一番有名な美少年と言っても過言ではないでしょう。映画での彼の美しさは目を見張るものがあります。

『ベニスに死す』は過去2回視聴しました。

1回目はとにかくタジオ少年の美しさに注目。と言うより、内容がよく分からなかった。感想はアッシェンバッハのオッサンきもいくらい(失礼)。

2回目はミッドライフクライシスに突入してから視聴。タジオの美しさは勿論ながら、まさかのアッシェンバッハに、一部共感してしまいました…。

老いて、劣化していく我が身と対象に、ただただ若く美しく、未来への可能性を感じさせるタジオ少年。それはそれは魅了されたことでしょう。もう目が離せない。

…自身も若さにしがみついて、化粧してタジオのストーカーと化したのは引いたけど。

でも、わかるなぁぁぁぁ…。自分の可能性に限界を感じちゃうところとか、共感しちゃったなぁ。そんなアッシェンバッハに共感しちゃった自分に絶望しちゃったなぁ…。

同じ作品でも、観る時期によって感想が違う、という事を実感した作品です。

自分の年齢とか、立場の変化とか、限界とか、徐々に受け入れてきました。

半面、良くも悪くも気持ちが揺さぶられる事が減ってきたように思います。

自衛の一環なのかなぁ、とも思います。

まだまだミッドライフクライシスは続くようです。悲しいなぁ。