流線型の鋭角

ミッドライフクライシスど真ん中。イラストと偏った人生観をつらつらと。

電話する女性イラスト…と中途半端な絵の上手さについて

外で電話をする女性。ネットで見つけた写真を模写して描きました。

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外で電話をする女性

元のシャープペン画はこちら。

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外で電話する女性 シャープペン画

うーん。背景のパースが間違っているんでしょうね。描き込みも不足しているし。

面倒臭がってフリーハンドで描いた結果がこんな感じ。

これを描いたのが2年くらい前だと思います。

先日、ダイヤモンド・オンラインの川代紗生さんの記事『中途半端に「絵が上手い」と言われて育った人間の末路』を読んで、非常に当てはまる部分があったので、今回の記事にこのイラストをアップしました。

diamond.jp

以下、上記記事より一部引用。

 

で、私自身もそうなのですが、「絵が上手い」と言われ続けてきた人間が中途半端にクリエイターを目指すまでには、典型的なステップがあるように思います。

【ステップ1】絵をよく描く。絵が上手いと言われる

【ステップ2】絵を描くことで自己肯定感を満たす癖がつく

【ステップ3】絵を描く行為自体を周りからバカにされる。オタクと言われるようになる、からかわれる。「周りの目」を気にするようになり、自意識が芽生える

【ステップ4】絵を描くのをやめる、あるいは隠れて絵を描くようになる。自己肯定感を満たす手段を失う。

*描いてもリアルでは認めてくれる人がいないのでネットの世界に肯定を求める。個人でサイトを創るまたはpixivにどハマりする人も

【ステップ5】「求められる」「認められる」ことに執着するようになり、プライドが高くなる。周りから「すごいね」と言われる可能性が高い道を選択するようになる

【ステップ6】自分と同世代の、自己表現をして成功している人を見て「あっちもありだったのか」と気がつく。クリエイター的な、自己表現の方向に進みたくなる

という感じ。

まあ絵に限らず、音楽でも演劇でも、思春期に入る前に何かしら自己表現的なものにハマったことがある人は結果的にこのステップに陥る可能性が高いように思います。

ああ、うん。分かる分かる(笑)。

川代紗生さんのプロフィールはこちら。

 

川代紗生

1992年、東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。
2014年からWEB天狼院書店で書き始めたブログ「川代ノート」が人気を得る。
「福岡天狼院」店長時代にレシピを考案したカフェメニュー「元彼が好きだったバターチキンカレー」がヒットし、天狼院書店の看板メニューに。
メニュー告知用に書いた記事がバズを起こし、2021年2月、テレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』に取り上げられた。
現在はフリーランスライターとしても活動中。
『私の居場所が見つからない。』(ダイヤモンド社)がデビュー作。
Twitter@kawashirosaki

現在アラフォーの私とは生まれ育った時代も違えば、教養や能力に天と地ほどの差があります。しかし、上記に引用した部分には強く共感をしました。

「中途半端に絵が上手い」って言うのは、自分の世界が広がるにつれ、なかなか重圧が増してきます。

自分の事だから、自分の実力や限界は自分が一番よく分かっています。

しかし、中途半端に上手いからこそ、時々貰える賞賛の声が嬉しくてたまらない。

承認欲求を拗らせて、描きたい物よりも多数に受ける物を描くようになってしまった事もあります。そして自己嫌悪に陥るまでがワンセット。

未だに引きずる課題です。

実は川代紗生さんの記事の本質は、引用部分の前後にあります。

「好きな事=絵を描く事を嘲笑されたため、本来好きだったイラストに後ろめたさを感じてしまい、堂々と描けなくなった」「ほんの少しの嘲笑で、夢や人生が簡単に潰れてしまう」と言った点が本質。

なので是非リンクから元記事をご確認下さい。

 

今や昔ほどの情熱も無く、描く時間も減少の一途を辿っていますが、無理ない程度に描き続けていけたら良いなと思います。